睡眠スコア:ひと晩を一つの数字で

Mellows を開いて最初に目に入るのが睡眠スコアです。複雑なデータを 0〜100 の一つの値にまとめ、ひと目で読めるようにしたものです。

何で決まるのか

睡眠スコアは、ある指標をそのまま数値化したものではありません。複数の観点を重みづけして組み合わせています。

睡眠時間:体が必要とする分だけ寝られたか。一律の「8 時間」ではなく、あなた自身の基準値と照らして判断します。

睡眠の構造:深い睡眠とレム睡眠の割合が健康的かどうか。深い睡眠が足りないと体の回復が進みにくく、レム睡眠が足りないと認識面や気分に影響します。

睡眠の連続性:朝までぐっすり眠れたか。途中で何度も目が覚めると睡眠周期が途切れ、回復の効率が下がります。

生理的な回復:心拍数や HRV などが、回復がうまくいったことを示しているか。心拍数が低く HRV が高い組み合わせは、良い回復の目印です。

それぞれの重みは、データがどれだけそろっているか、個人の基準値がどこまで育っているかによって動きます。

点数の意味

  • 85〜100:とても良い。全体的に良好で、体はしっかり回復しています
  • 75〜84:良好。全体としては安定していて、どこか一つが少し弱い程度です
  • 60〜74:まずまず。改善の余地があります
  • 45〜59:低め。複数の観点が弱く、原因を見る価値があります
  • 45 未満:かなり低い状態です。睡眠の質が明らかに落ちています。改善を優先してください

基準値がスコアをどう変えるか

ここが Mellows と他のアプリとの大きな違いです。個人の基準値ができあがると、あなた自身の水準が計算に入ります。

たとえば、深い睡眠の基準値が 18 % の人がある夜 20 % だったなら、それはその人にとって良い結果です。一方、基準値が 25 % の人にとって同じ 20 % は平常より低い値になります。同じデータでも、基準値が違えばスコアは変わります。

基準値が育つほど(使った日数が増えるほど)個人データの比重は上がり、スコアは実態に近づきます。

スコアの読みかた

ひと晩ではなく流れを見る。 65 が一度出たからといって睡眠が壊れたわけではありません。疲れがたまっていた夜かもしれませんし、部屋がうるさかっただけかもしれません。ただ、一週間ずっと 65 前後なら、理由を掘り下げる価値があります。

スコアは出発点であって、結論ではありません。 ひと晩の全体像は分かりますが、中身を知るには各観点のデータを見る必要があります。

数字に振り回されないこと。 睡眠データを気にしすぎると、かえって眠れなくなる「睡眠健康強迫症(オルソソムニア)」につながるという研究があります。試験の点数ではなく、目安として受け取ってください。