カフェインと睡眠:思っているより長く残る

寝る前のコーヒーが睡眠に良くないことは、たいていの人が知っています。ところが、午後 2 時のカフェラテが夜 11 時の睡眠の質にまだ影響していることには、あまり気づかれていません。

カフェインはどれくらい体に残るのか

カフェインの半減期はおよそ 5〜6 時間です。つまり、

  • 正午:カフェイン 200 mg のコーヒーを飲む
  • 17〜18 時:体内におよそ 100 mg が残っている
  • 22〜23 時:まだおよそ 50 mg。緑茶半杯ぶんに相当します

50 mg は大した量に聞こえませんが、寝つきを遅らせ、深い睡眠を減らすには十分です。しかも半減期には個人差があります。カフェインの分解が遅い人では、影響が 8〜10 時間つづくこともあります。

どう睡眠を邪魔するのか

カフェインは、脳にあるアデノシン受容体をふさぐことで働きます。アデノシンは「睡眠圧」をためていく物質で、起きている時間が長いほど蓄積し、眠気が強くなります。

カフェインは疲れを消しているのではなく、その合図を一時的に覆い隠しているだけです。ふさがれているあいだもアデノシンはたまり続け、カフェインが切れたとたん、抑え込まれていた眠気が一気に押し寄せます。よく言われる「カフェインの反動」です。

睡眠には次のような形で現れます。

  • 寝つくまでが長くなる:脳が「まだ疲れていない」という合図を受け取り続けます
  • 深い睡眠が減る:寝つけたとしても、深い睡眠が 15〜20 % 減ることがあります
  • 細かい覚醒が増える:刺激作用によって睡眠が浅く、崩れやすくなります
  • 本人が気づかないことも多い:ここがいちばん厄介です。「コーヒーを飲んでもよく寝られる」と言う人は多いのですが、データを見ると睡眠の構造が崩れていることがよくあります

よく飲むもののカフェイン量

  • エスプレッソ(1 ショット):60〜80 mg
  • ドリップ・アメリカーノ:120〜200 mg
  • 紅茶:40〜70 mg
  • 緑茶:25〜45 mg
  • コーラ:30〜40 mg
  • エナジードリンク:80〜200 mg
  • ダークチョコレート(50 g):25〜40 mg

実践のヒント

締め切りの時刻を決める。 多くの睡眠の専門家は、寝る 8〜10 時間前にカフェインをやめることをすすめています。23 時に寝るなら、最後の一杯は 13〜15 時より前ということになります。

隠れた出どころに注意。 チョコレート、一部の鎮痛薬、種類によってはお茶にもカフェインが入っています。

個人差はとても大きい。 カフェインが自分の睡眠に響いていると感じるなら、2 週間ためしてみてください。1 週間はいつもどおり、もう 1 週間は正午までにやめる。Mellows でデータを見比べれば分かります。数字は嘘をつきません。